建て替えのよくある失敗
建て替えの際の失敗のケースを、いくつか挙げてみます。この失敗事例を読んで、転ばぬ先の杖としていただきたいと思います。
1、完成して1年も経たないうちにドアが勝手に開いてしまったり、外壁がはがれてしまったり、はたまた、壁を押すと家が揺れたというケースがあります。これは、構造自体に問題があります。簡単な設計図で建築を行うような杜撰な業者に当たった場合に多いケースです。簡単な設計図で、工事を行う場合は、工事中は毎日現場に顔を出すくらいの意気込みが必要です。
2、設計図面のレイアウトを見ながら、家が完成したら、どこに何を置くか、いろいろと思い描きながら、楽しみにしていました。いざ家が建ち、製品を搬入しようとして、その寸法を測ると、搬入口が製品の大きさに対して狭くて、別の製品を選ばざるをえませんでした。これは、設計図面を見ながら、設置される場所のことしか頭になかった例です。設計図を見たり、業者との打ち合せの時は、搬入口の寸法もしっかりチェックすることが大切です。
3、壁などにヒビが生えた。これは構造的に、建築基準法を下回った工事であったことが原因でした。
4、入居後すぐ畳にカビが生えた。床下などを点検したら床下もカビだらけ。これは、床下の通気が悪いのが原因でした。
5、古い家だったので、よその家との境界線がきっちりしていなくて思っていた境界線より引いて建てなければならなかった。又、建坪率、容積率があり元の大きさの家が建たなかった。これは、立て替えに関する勉強不足が、原因のひとつです。
6、玄関ホールの電気のスイッチが、玄関を入った時手の届く所になかったということに、実際使う段階になって気が付いた。これは、全部大工さんに任せていて、工事中に自分の目で現場をよく確認するということをしなかったために起こったケースでした。
7、中古で買った一戸建てを建て替えようと思ったら、南向きの土地は平屋建てしか建てられない土地だったケース。役所は、建築確認を出してくれるので、2階建ては可能だが、建ててしまうと、他の家と揉めるような場所に建っている家でした。かと言って、今のままだと、どうしても陽が当たらない部屋ができてしまうので、結局別の土地に家を建てることになりました。これは、事前に周りの状況をよく把握せずに、家を買ってしまったことが原因です。
8、家に車を止めると、幅が狭く、出入りは助手席側からで、しかも隣の敷地を利用しないと出来ないケース。自動車を止めて、ドアを開けて、出入りすることを十分に想定せずに建て替えしたことが、原因です。
9、見積書を見ると、項目が非常にたくさんあります。よって矛盾点が生ずる場合があります。また、家を建てる場合、そこには、営業マンの他に、設計、現場主任、現場の人達など、たくさんの人達との関わりがあります。そして、実際の家を見ると、希望と違っていたという場合もあります。さらに、家は建ててお仕舞いではなく、その後のアフターケアなどでのお付き合いなども重要です。これらに関してトラブルが発生するケースが見られますが、一番の原因は、コミュニケーション不足であり、信頼関係の不足です。これは、業者が大手であろう、中小であろうと関係ありません。
10、家の建て替えで、前の家を壊した後担当者がその会社を辞めてしまい内装の相談が出来ないまま勝手に作られてしまったケース。会社選びも大切ですが、これからお付き合いをして行くことになるので、営業マン選びも大切です。
11、建て替える間の仮の住居が早々に決まり安心していたら、期日が来ても「まだ掃除が済んでいない」と言ってなかなか引き渡してくれなかった。どんどん伸ばされて計画も狂い、結局別の物件を借りることになったケース。建て替えの際、仮の住まいも重要なので、住まいが決まったことに安心していると、後で大変なことになってしまいます。
12、家を建てる時、友人が大工さんだったので工事をお願いすることにした。ところがいざ契約を交わそうとしたところ、工事を遂行する為の資格を持っていないことが分かった。トラブルを避ける為に、きちんとした工務店にお願いした方が良いということで断ることにした。それ以来その友人との付き合いは無くなってしまったケース。お金が絡んだ依頼ごとの場合、特に言えることですが、その人の身元をしっかり把握しておくことです。
13、主人の親と二世帯住宅を建てました。お風呂・玄関のみ共有です。建築の事すべて、親戚関係でしました。予算的な事もあり、押入がありません。部屋数があったので、何とかなると思っていましたが、子供も大きくなり、部屋の壁が見えないので、とても見苦しい状況というケース。これは、将来のことを想定せずに、建ててしまったことが原因です。
14、家が傾いた。また、それにより窓が開けられない。といったケース。これは、十分に地盤調査を行わなかったり、また地盤補強が十分ではないことによります。
15、外構工事を建物本体と並行して行わなかった。そのため必要なスペースの確保が、出来なかった。また、適切な位置なのかなのかどうか、よく検討出来なかった。そのような失敗として、次のような例があります。
●駐車スペースは確保したが、実際に駐車しようとすると電柱等の障害物で一苦労。最悪の場合には、駐車すらできない。
●クーラーの室外機を置くスペースがない。無理やり確保したら、夏場に室外機からの熱風が窓から入ってくる。隣家に熱風、騒音で迷惑をかける。
●オール電化にしたのはいいが、電気温水器の置くスペースを考えてなかった。そのため、無理やり置いたために通風が遮断され、窓から陽が入らなくなった。
●排水計画を考えていなかったので、玄関前に会所や汚水枡ができてしまった。
●ゴミ置き場を確保してなかった。
●カーポートを設置しようとすると、建物本体に当たってしまう。
●外構用の門扉を設置できるスペースがない。
●ガス・水道・電気メーターを設置する位置を決めてなかった。
16、家づくりは、実際の使い勝手を検証することが重要です。しかし、それをしなかったことが原因で起こる可能性のある失敗例を挙げます。
●コンセントが家具を置いたことによって使えなくなる。
●スイッチが扉の開け勝手と逆に付いている。
●ドアの開く方向が逆になっている。
●用途に応じた収納タイプになっていない。
●照明の位置が家具等を置くことで、本来の考えていたのとずれた位置になってしまう。
●各部屋にパソコン・電話対応できるようにしていなかった。
●水道光熱費を検討しなかったために大幅に増額した。
17、収納に関してですが、「実際の収納する手順、用途、必要な大きさ(幅、奥行き、高さ)、必要な時期、使う頻度に分類・整理して設計に取り入れる。」と言った点が大切ですが、これらを十分行わなかったと考えられる失敗例を挙げます。一般に必要な収納スペースは、床面積の最低10~15%です。
●各部屋に等分に収納を設けたために整理が大変。
●幅と奥行きは確保したのに高さを考えていなかったために長尺物(スキー板等)を収納するスペースがない。
●トイレでよくある失敗は収納スペースが足りない。
●脱衣、洗面所収納スペースが足りない。用途にあった収納になっていない。洗濯機を置く場合が多いと思いますが、そうなると、下着・タオル・洗剤等々個別に分けて収納するスペースを考えていなかったことが原因が多いです。
●収納部屋を四角以外の形にしたために空きスペースばかりになってしまった。
●1階でも定期的に必要となる大きなものであったのに、2階に納戸を作ったために移動が大変。また、その逆も。
ロフトや屋根裏収納でも、同様の失敗。
●日頃使うものの収納するスペースをその近くに作らなかったために、不便。