耐震強度について
構造上の条件と快適性・機能性のバランスが、ポイントです
建物はまず構造の安定が第一であり、次に快適性や機能性が伴い安心して住むことができます。「構造の安定に関すること」は性能表示項目の一つで、その概要は次のようにまとめられています。
1、評価基準:評価方法・基準には建築物規模によりいくつかの方法が定められています。
①構造計算による適合判定→構造計算が必要とされる木造建築物における方法
②壁量規定等による適合判定→階数が2以下の木造建築物における方法
※一般の木造2階建はほとんどこの壁量規定による判定である。
2、等級項目・記述項目:4つの等級項目と2つの記述項目があります。
4つの等級項目
・耐震等級(倒壊防止):等級1から3
・耐震等級(損傷防止):等級1から3
・耐風等級:等級1から2
・耐積雪等級(多雪区域のみ):等級1から2
2つの記述項目
・基礎の確認
・地盤の確認
3、チェックポイント:評価基準には6つのチェックポイントがあります。
1.壁量のチェック
2.バランスのよい壁配置のチェック
3.床倍率のチェック
4.接合部のチェック
5.基礎のチェック
6.横架材のチェック
以上が主な概要です。ここでチェックする項目はそれぞれ独立してチェックをするのですが、建物は全体のバランスが重要です。
地震に対し壁量を増やせばそれを効かせる接合部、そして床倍率の関係さらに基礎、地盤の伝える影響を理解してチェックする必要があります。ただ単に地震に強い家といっても耐震壁を増やせば設計の自由度に影響してきます。
木構造で大事なことは、不可欠な耐力数値の算出とそれによって得られる建物本体、設計上の効用をつかむことです。
構造上の条件とその他の条件・要望をバランスよくまとめることによって良い建物ができるのです。またリフォームなど後の施工を想定し、柔軟に対応できる構造上の計画をするとよいでしょう。
さらに、家を建てるにあたり、その構造体や工法には、鉄骨造、軽量鉄骨造、鉄筋コンクリート造、木造(壁式工法、軸組み工法など)などがあります。
以上のように、いろいろな構造体や工法がありますが、ここで気を付けることは、いくら素材の郷土や性能が優れていても、バランスが悪かったり、性能を活かす使い方ができていないと、意味がないということです。
つまり、「素材そのものの強度や性能」だけでは、耐震性を見るには、あまり意味がないということです。
性能のことをある程度頭に入れた上で、「それがどう活かされているのか?」「地震に対する強度を“全体で”どう工夫しプランしているのか?」を見ることです。その上で、土地の状況、予算、健康面など様々な面を考慮しながら、検討し、一番適した構造体や工法を選ぶと良いでしょう。
やっておかねばならないこととして、地盤調査があります。平成12年の建築基準法の改正により、地盤調査が必要となりました。その結果、必要に応じて地盤補強工事を行い、定められた地盤の強度を確保しなければなりません。